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   川の流れのように、ゆったり、のんびり、ほっとするような内容を綴っていこう。

2013年05月14日

キース・ジャレット・トリオ in 大阪フェスティバルホール(2013/5/12)

待ちに待ったこの日。
このトリオでは最後の日本公演。
これまでに日本各地で7回程このトリオの演奏を聴いたが、いつも新鮮な感動とパワーをもらってきた。
しかし、今回は最後という事で、こんな日は来て欲しくないナと思う複雑な気持ちもあった。

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それでも気持は高揚し、イッキに大阪まで飛んだ。

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しかもプロペラ機で・・。(ワイルドだろ)

そしてもうひとつの楽しみ。
4月にリニューアルしたばかりのフェスティバルホール。

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エントランスは普通だが、中に一歩踏み入れると・・・。

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このレッドカーペットの階段を上って、

引き続き長いトンネルのような薄暗い空間をエスカレータでウキウキしながらゆっくり上がりきると、

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天井の高い何とも高貴な感じのホール入口の空間へ。
そしていよいよホール内へ。

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天井が高く広々とした空間には2700人が収容可能で、席も窮屈感がなくとても良かった。
壁には全ての客席に反射音をうまく届ける為に工夫された凹凸が施されている。
縦横各1メートル、高さ45センチメートルで、形は10種類。
計811個の凹凸に次々と音が反射し、全ての席に0.1秒以内にまんべんなく音が届く仕組みだ。

さて演奏の方だが、19時に開演し、途中休憩20分を挟んで21時半までの全13曲の熱演。
年齢を感じさせないパワフルで神がかりな演奏の連続だった。
前回、神戸でのトリオはちょっとパワー不足感があったのだが、今回は逆にパワーアップしていて、ゲイリーの骨太なベース、ジャックの多彩で色彩豊かなドラミングが健在だった。

しかし今回はマナーの悪い客が何人かいて、非常に残念であり怒りを覚えた。
キースが静かに演奏を始め、メロディーラインから曲が浮かびあがってくるといきなり意味のない大きな拍手をする。
また曲の終盤では、最後の一音を発していないのに早々と拍手をするといった具合だった。
そしてついに2ndセットの1曲目、キースがソロでイントロを弾き始めてすぐ、また邪魔な拍手が起こりキースが演奏を途中でピタリと止めてしまった・・。

一瞬静寂が走り緊張でホール内の空気が固まったが、そこはキースの方が大人、というかウワテ。
「wow!? How do you know what song is?」
とお茶らけてみせ場内を和ませてくれた。

<1st>
1. All Of You
2. Django
3. The Bitter End
4. The Old Country
5. Straight No Chaser

<2nd>
1. Last Night When We Were Young
2. Conception
3. I Thought About You
4. One For Majid
5. I Fall In Love Too Easily

<Encore>
1. Bye Bye Blackbird
2. Answer Me, My Love
3. Things Ain't What They Used To Be

全体的にマイルス所縁の曲が多い印象だったが緩急自在の選曲が良かった。
ソロの掛け合いも息がピッタリでもう完璧で聴いていてすごく気持ち良かったなぁ。
また、キースのイントロとエンディングのソロの美しさはもう特許でもギネスでも上げたくなる位に独創的な美の極めだった。
特にI Fall In Love Too Easilyのラストは思わずメガネが曇った・・。

圧巻はアンコール・ラストのThings Ain't What They Used To Be。
邦題は「昔は良かったね」だが、昔だけでなく「昔も今も良かったね」的な感じで、締めにふさわしくノリのいいブルージーな最高の演奏だった。

キースが中腰になり唸り、
客が拍手と口笛で呼応し、
最後は「ワンモア」の声に応え、
客と一体感で大きな間を最後にエンディングを迎えた。

そして、客席はみんな立ち上がり感謝の意を込めて割れんばかりの凄まじい拍手を3人に贈り、
それに応えた3人は、並んで合掌し深々と手を垂れて最後のお別れ(お辞儀)をした。

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いやぁ、今夜のトリオは私がこれまで見たライブパフォーマンスの中で間違いなくナンバー1だった。
最高を最後に見せてくれた3人。
キース、ゲイリー、ジャックに心から
「ありがとう」と言いたい。(拍手)

このトリオは昔も今も最高だ。

そして時代を超えて今後、未来で聴いてもきっと
「いやぁ、やっぱり最高だなぁ・・」
と唸らされるに違いない。


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2013年01月20日

風のようなLucy Rose

先週福岡に初雪が降った。

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裏山(二丈岳)もイイ感じで雪化粧をまとった。

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その初雪の日に、迂闊にもインフルエンザ(A型)にかかってしまった。
2日間も仕事に穴を開けてしまったが、熱が出て頭がフラフラするので仕方ない。
しかも娘も同じ日に感染してしまったのだ・・。
感染して3日目には普通に生活できるようになったので、音楽で治療を・・。

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Lucy Rose / Like I Used To

1989年生まれの英国のシンガーソングライター「ルーシー・ローズ」。
ささやき呟くような透明感のある歌声が、インフルエンザを見事に治癒してくれた。
アルバムは、風のようなサウンドながら静と動のメリハリを効かせドラマチックな展開で飽きさせない。

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彼女の動画はこちらから。(→Shiver
いやぁ、不思議と引き込まれてしまうなぁ。
ギター一本、アコースティックだけのアルバムを是非聴いてみたいと切に願う。

さて、ルーシーの歌声で体も元気になってきたので今度はプチ・リハビリを。

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まずは近所の小川に沿って歩き、

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二丈岳登山口から、

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林道までちょこっと登り、

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西日本短大キャンパス内を散策して海側に。

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深江のビーチで、ルーシー・ローズのような風を感じて歩いていたら、上空をトンビが優雅にはばたいていた。

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良し、私も明日から休んだ穴を埋めるべくはばたこう。

と、思ったが。
いやぁ、2日間の穴は気が重いなぁ。

しばらくの間、ルーシーに頼ろうと思う・・・。


PS).風のようなルーシーの歌をもう一曲。(→The Fire

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2012年11月25日

情熱のピアニズム

今日は、大好きなジャズ・ピアニスト「ミシェル・ペトルチアーニ」のドキュメンタリー映画を観に行ってきた。
公式HPはこちら→「情熱のピアニズム」
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1962年、ミシェルは骨がバラバラに折れた状態でフランスに生まれた。
その為、成人になっても身長は1メートル。
しかし、神は彼に2つの才を与えた。
ひとつは音楽の才。
もうひとつは・・・。(映画で)
骨はもろくピアノを弾きながら何度も腕などを骨折した。
何故か・・・。
全身でプレイするミシェルのあのピアノのタッチを見ればわかる。

20年程前にミシェルのサウンドをCDで聴いた時は本当衝撃的だった。
こんなにタッチが強くて、生き生きしてドライブ感があり、クリアで繊細で、スピリチュアルでメロディアスで、表現力豊かなピアノは聴いたことがなかった。
今、家にあるミシェルのアルバムを掘り出してみた。

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そんな大好きなミシェルの音楽を体感したくて今から14年前、ようやくコンサート(1999年2月8日、パルテノン多摩)のチケットを手に入れた。
しかし・・

コンサート開催の前月、1999年1月にミシェルは36年の短い生涯を終えた。
残念ながら生のミシェルのサウンドは体感できなかったが、改めて今、これらのCDを聴いても新鮮で生命感が溢れんばかりの音楽が突き刺さってきた。
中でも好きな曲がミシェル作の「Home」。
1997年11月、ブルーノート東京で録音された「ライヴ・アット・ブルーノート東京」に収録された「Home」がベスト。
ミシェルのやさしさ溢れる抒情的なメロディは様々なストーリー性があり、泣けるなぁ・・。

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映画館内には粋なミシェルのクリスマスツリーが。
こんなところにもミシェルのスピリットが・・・。

そう、人生はすばらしい!

ありがとう、ミシェル。


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2010年09月30日

キースに酔う in 神戸

待ちにまったこの日がきた。
2010年9月26日、朝7時に自宅を出発し一路、車で神戸を目指した。

Keith Jarrett Trio(キース・ジャレット・トリオ)
このトリオのコンサートに行くのは東京公演以来3年ぶりだ。

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高速で途中5回程休憩し、神戸に着いたのは15時。

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ロングドライブの疲れをとる為、開場の18時まで車の中で仮眠をとった。

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今回の会場「神戸国際会館こくさいホール」は初めてだったが、3階席まであるオペラホールみたいな天井の高いなかなかいいホールだった。

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さて、コンサートだが立ち見がでる程の超満員だった。
19時過ぎ、ゆっくりとトリオの3人が登場しそれぞれの持ち場に向かいいよいよ始まるゾ、という緊張が最高潮に達した時、観客席から
「アイ・ラヴ・ユー キース!!」
の声が・・・。(おいおい、ガイジンさん)
携帯音はもちろん咳払いの音にも過敏で神経質なキースがどう反応するか心配だったが、キースも苦笑いをしながら
「ウェディング?」
とウィットに富んだ言葉で返し、会場内は安堵の空気に包まれ、逆に和やかな雰囲気の中、キースのピアノソロから演奏はスタートした。

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曲は全てスタンダードナンバーで演奏はミディアム〜スローテンポが中心だった。
中でも印象に残った3曲は、

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<1st 4曲目>
The Way You Look Tonight

絶品のスローバラード。
中盤から曲調が変化し、ゆったりと流れる大河をカヌーで川下りしているようなとても気持ちの安らぐ演奏に、酒も飲んでいないのに酔ってしまった。(キース流にいうと覚醒!?)

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<2st 3曲目>
Anser Me, My Love

個人的に今回最高だった演奏。
ナットキング・コールの歌(演奏)も温もりがあってイイが、キースの演奏は子守唄的で永遠に安らかに眠れそうで、とても幸せな気分になれる素晴らしいバラードだった。



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<2st 4曲目>
Bye Bye Blackbird

長いベースソロ、ドラムソロ後の後半から、マイルス黄金の50年代クインテットを彷彿とさせる演奏に思わず身を乗り出した。(隣の客も)

ジャックのドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズの様に小気味良く4ビートを刻み、
ゲイリーのベースは活き活きとウォーキングベースを奏で、
キースのピアノは高音域を少ない音数で粒揃いにスイングする。

結局この曲がアンコールを除く2ndステージの最後の曲となったが、トリオのメンバーもとてもリラックスしていて、このまま
「いつまでも演奏していたい」
と思っているかの様に映ったが、何故かどこか切なさを感じた。
無理もない、3人ともいい年齢に達してしまったのだから。(キース:65歳、ゲイリー:74歳、ジャック:68歳)

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最後に、今日このコンサートに来た人は皆同じ思いを持ったことだろう。
このトリオの演奏を

「いつまでも聴いていたい」

Forever Keith, Gary, Jack



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2009年01月25日

ビンゴなCD

キースの新譜が先日(1/21)発売された。

KEITH JARRETT / YESTERDAYS (キース・ジャレット / イエスタデイズ)
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録音は2001年4月30日、東京文化会館でのトリオによるライブ演奏。
ん!?
発売前にこの情報を見て、もしかたらオレ行ったやつ?
と少し期待を胸に家に帰って過去のコンサートのパンフレットを探しているとあった、あった。
2001 TRIO JAZZのパンフレット。

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中を開けてチケットをみると・・・。

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ビンゴ

早速このCDを2001年4月30日に戻った気分で聴いてみると、何箇所か微かに記憶に残っていたフレーズがあった。
アルバムタイトルにもなっている「Yesterdays」は、目を閉じて聴くと、闇夜の星空から流星が花火のように降ってくるような甘美極まりない静かな演奏だ。
「Smoke Gets In Your Eyes(煙が目にしみる)」は、スローで音数を極力控えた絶品のバラード演奏。
聴いているとゆりかごに揺られている様な錯覚を覚えるので、タイトルを「煙が気持ちイイ」に改めたいと思うほどに本当に気持ちが良くなるのだ。
催眠効果のある体にとてもイイ演奏だ。

いやぁ、しかし2001年という事は約8年前か・・・。
あの時はワカかったなぁと、妙に感慨深くなる自分が。

嗚呼、Yesterdays♪


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2008年06月22日

降っても晴れても

週末はまた雨。

雨が降っても晴れても似合ってしまうホテイアオイ草を、羨ましく眺めていた。

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そんな雨で気だるい時に聴きたいお勧めのアルバムがコレ。

Monica Zetterlund & Bill Evans / Come Waltz for Debby
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スウェーデンの歌姫モニカ・セッテルンドと、ピアノの詩人ビル・エバンス・トリオによる何とも気だるいサウンド。
梅雨空の下で聴くと、とてもぴたっとハマってしまう。
中でもCome Rain Or Come Shine降っても晴れても)がイイ。
ココで視聴可能)
最初はスローなテンポで始まり、途中からミディアムテンポに変わる。
そんな降っても晴れても的な展開が自然であり、スリリングでもあり、モニカの内に秘めた歌声でとてもミステリアスな雰囲気に仕上げている。
これは、雨もいいなぁと思わせる麻薬みたいな歌と演奏である。

んー、雨も中々いいもんだなぁ。


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2007年10月11日

ズンチャの秋

いやはや、またもやキースが凄いアルバムを出してくれた。
世界最長、結成25周年目を迎えるキース・ジャレット・トリオ18作目は2001年モントルー・ジャズ・フェスティバルのライヴから名曲をズラリと並べた21世紀の"スタンダーズ"集。

Keith Jarrett Trio(キース・ジャレット・トリオ) /
My Foolish Heart(マイ・フーリッシュ・ハート)

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2曲目はビル・エバンスの演奏で有名なマイ・フーリッシュ・ハートで、最初スローなバラードでいくと思いきや途中からリズミカルなミディアムテンポに変わり、最後はまたスローで包み込む様な優しく美しいキースのソロで終演するドラマチィックな展開をみせている。

9曲目のストレート・ノーチェイサーは、1970年代のアメリカン・カルテットのスタイルに類似した大地を揺さぶるような演奏でアルバムの中でも異彩をはなっている。

しかし何と言ってもこのアルバムで特筆すべきはこれまでにないラグタイムヴァージョン3曲(6〜8曲目)がこのトリオの解釈で演奏されていることだろう。
あの独特のラグタイムのズンチャ、ズンチャ・・の反復リズムを基本にしたソロ廻しは必聴に値する。
演奏も飽きさせることのない展開で、優雅な雰囲気を出しながらも、つい訳もなくニヤケてしまう。
中でも6曲目のファッツ・ウォーラー作曲の Ain't Misbehavin'(邦題:浮気はやめた)は、お勧めだ。
とてもハッピーにさせてくれる、そんな演奏です。
余談だが、これまでのキースのアルバムでラグタイム風の演奏が他にないか探してみたところ1999年7月録音のWhisper Notの5曲目(Wrap Your Troubles In Dreams)のイントロがそれ風であった。
このアルバム録音が翌々年の2001年7月である事から、この時期キースはラグタイムに傾倒していたのかもしれない。

最後にこのアルバムに寄せたキース自身の言葉を引用する
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これは、然るべき時が現れるまでと、手元に離さずに置いていたコンサート録音だ。
最もメロディックに、スインギーに、ダイナミックに浮揚するトリオが捕らえられている。
・・・(以下省略)
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”然るべき時が現れるまで”暖めておいたというとおりに非常に熱い演奏である。
ようやく秋の気配が感じられる昨今だが、このアルバムを聴いて体の内から沸々と何か特別な熱いエネルギーが湧いてくるような感じを受けた。

世間ではこの時期、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、などと口を揃えてうたっているが、私の今年の秋は迷わず、

ズンチャの秋

で決まりだ。


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2007年05月01日

最後の一音

4月30日18時、上野駅に到着。
行き先はキース・ジャレット・トリオの初日公演が行われる東京文化会館。

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ホールロビーはこれから至福の音楽を共有する同士で溢れている。
客層は男女半々位で女性は30〜40歳代。
男性は40〜50歳代が殆どといったところだろうか。
私の席はなんと前から4列目でステージ向かって右寄りだったが右寄りが大正解でキースが真横に見え鍵盤を弾く手もはっきり見えた。

ピアノ:Keith Jarrett(キース・ジャレット)
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コンサートの構成は全編スタンダードで19時5分開演、第1部4曲。
20分の休暇を挟んで第2部4曲。
アンコール2曲。
21時50分終演。

1st Set:
1. You go to my head
2. My Funny Valentine 〜 Improvisation
3. Come Rain or Come Shine
4. Sandu

2nd Set:
1. The Masquerade is Over
2. Django
3. Stars Fell On Alabama
4. Hallucinations

Encore:
1. God Bless The Child
2. When I Fall In Love

前半2曲目のマイ・ファニー・バレンタインは途中からケルン・コンサート・パート1を思わせる展開に変わり、最後はゲイリーの見事な一音で締め括った。
今迄と違っていたのはキースがメロディのテンポを変則的に変えていたこと。
これにはジャックがついていけなくなることがあった。

ドラムス:Jack DeJohnette(ジャック・デジョネット)
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しかし後半は変則テンポはなくなりより一層演奏がひき締まってきた。
特に後半2曲目のジャンゴの主旋律の美しいピアノは涙ものだった。
私が女だったら間違いなく泣いただろう。
ラストとなったアンコール2曲目は定番のホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ。
これ迄の演奏と違ったのはゲイリーのベースソロの美しさ。

ベース:Gary Peacock(ゲイリー・ピーコック)
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今までの力強いソロの弾き方(音)ではなく、今日は体全体の力を抜いてメロディを舐めるように強弱をつけ、音にも伸びがありドラマチックに弾いていたのが非常に印象的だった。
キースもうっとりと聴き入っていたようで非常に長いソロとなった。
そういえば今日のゲイリーは眉間のシワはいつもの険しさがなく優しく見えたし、表情はピカソに益々似てきた。
色彩の魔術師がピカソなら現代の音の魔術師はゲイリーだろう。
これからのゲイリーの演奏活動に注目したい。
それともう一つ、このトリオから醸し出される演奏の最後の一音
今回は特に渾身の一音というか、最後の一音に並々ならぬパワーを感じたのは私だけではないはず。
最後に油断していると思わぬカウンターパンチを喰らう。
そんなこれ以上ありえない一音の芸術をまた生で是非体感したい。


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2007年04月29日

easyに行こう

今日から1人で東京に行く。
目的は1年半ぶりに来日するKeith Jarrett(キース・ジャレット)のコンサートだ。
(詳細はココで)

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今回はソロではなくトリオによるコンサートだ。

私が行くコンサートは4月30日の初日。
場所は東京文化会館。
キースのコンサートで3回程このホールには行っている。
前回のコンサートは池袋(東京芸術劇場)でのソロだったが、観客のマナー(咳や物音)の悪さに集中力を欠いたキースが途中演奏をやめて観客に対し自分の気持ちを訴えた。(観客の場違いの笑いや拍手にはガッカリ)
そして、直後に演奏された曲はベートーベンの「悲愴(第2楽章)」を想わせる素晴しい演奏となった。
これはキースのその時と場の感情が率直に音に表現された紛れもない即興演奏だった。

トリオの場合のキースはソロに比べると非常にリラックスし、随所に笑顔が見られる。
コンサートに行く側も、ソロとトリオのコンサートでは心構えが異なる。
今回のトリオはそういう意味では聴く側もリラックスして、その場限りの音楽を楽しもうと思う。
至福の音楽を生で聴ける幸せを感じつつ、集中力はかかさないつもりだ。

どんな音楽が飛び出すのか?
スタンダードか?
オリジナルか?
フリーか?
演奏者3人も、何の曲を演奏するのか音を出す直前までわからない。
こんなにワクワク、ドキドキさせてくれるコンサートが他にあるだろうか?


それにしてもあの池袋でのキースの身振り手振りを交え、英語がわからなくても理解できるように切々と訴えた痛々しい姿が記憶に残ってやまない。

「こうやって演奏するのは、大変ハードな仕事だけれど、静かに聴いていることは、難しいことではないでしょう?
 皆さん、どうか西洋化しないで下さい。
 日本には昔から瞑想という伝統があります。
 アメリカにはそういう伝統がありません」

 This is hard job.
 Hearing is easy.

そう、easyに行こう


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2007年04月21日

ジャニス・イアンに酔う

久しぶりに音楽を聴いて鳥肌が立った。
At Seventeen / Janis Ian (17歳の頃 / ジャニス・イアン)
ココでライブ映像が視聴できる。

今、私はすっかりジャニス・イアンに酔っている
最近聴いたジャニスのアルバムは次のもの。
(1)ハンガー(1998年)
(2)ビトウィーン・ザ・ラインズ〜愛の回想録(1975年)
(3)スーヴェニアーズ~ベスト・オブ・ジャニス・イアン (1972-1981年)

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まず、(1)のGetting Over You とShadowに酔って、次に(2)のAt Seventeen。
(2)のアルバムは室内楽風の響きを全曲に漂わせ美しくまとまっている。
演奏は前編アコースティックで、ジャニスが切々と語りかけてくる様な独特な歌い方が私は好きだ。
ジャニスは曲だけでなく詩も自分で書いて歌う紛れもない元祖シンガーソングライターである。

ジャニス・イアンの魅力を一言で言うならば、やはり個性だと思う。
自分で作った詩・曲だから尚更だろうが、演奏も歌も非常に個性があり、自分の世界を築きあげている。

(3)は70〜80年代初頭までの音源を時代順に並べた自薦ベスト盤だ。
ドラマティックな情歌や時代を反映したポップなサウンドなど、彼女のキャリアをこの1枚で俯瞰できる。
70年代に日本のTVドラマの主題歌として大ヒットした2曲(Love Is Blindと Will You Dance?)も入っている。
この曲を聴いて懐かしいと思う人は結構いい年の証拠。
ちなみに、椎名林檎の「17」は、ジャニスの「At Seventeen」へのオマージュらしい。

そんなジャニス・イアンを聴くのは、寒い冬が似合う。
夜に雪見酒をしながら聴けば心底暖まりそうな曲とサウンドである。
(いやぁ、こりゃ本当に気持ち良く酔いそうだ)
気が早いが他のアルバムも少しづつ収集しよう。
今年の冬はジャニス・イアンで決まりだ。


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2007年02月22日

もうひとつのカントリー

キース・ジャレットが出演したアメリカのラジオ番組「Piano Jazz」が今年の1月4日に放送された。
公式サイト(ここ)でその放送がそのまま聴ける。(約60分)

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この番組はイギリス出身の女性ジャズ・ピアニスト、マリアン・マクパートランドがホストを務め、昨年9月8日にキース・ジャレットの自宅を彼女が訪ねて収録した。
番組内でキースは数曲、ピアノ演奏を披露している。 (全6曲中4曲)

1. Improvisation (Jarrett) 4:26
2. Blackberry Winter (McPartland) 2:39
3. Free Piece (Jarrett, McPartland) 8:32
4. Portrait of Keith Jarrett (McPartland) 4:11
5. Country (Jarrett) 4:48
6. Indian Summer (Jarrett, McPartland) 7:07

キースには珍しくピアノ・デュオによる演奏も聴ける。(3、6曲目)
6曲目はフランク・シナトラの唄で有名なVictor HerbertとAl Cubin作曲の邦題「小春日和」だが2人のデュオ演奏も春の目覚めと暖かさが感じられ楽しく聴ける。
特に嬉しかったのは、アルバム「My Song(マイ・ソング)」に収録されているキースのオリジナル曲「Country(カントリー)」をピアノ・ソロでキース自身が演奏している事だ。(5曲目)
この曲はオリジナル演奏以外は発表されていないので非常に非常に貴重なのである。(私的には涙もの
キースの起伏に富んだ歌心あるこのメロディーはいつも私の心を豊かにまた、気持ちを元気にさせてくれ、何度聴いても飽きることがない。
早速この全演奏はPCから録音(ソフトは SoundEngine を使用)してCDに焼き永久保存版とした。

以前ブログで紹介した「My Song(マイ・ソング)」に引き続いてのお宝発見である。
まだまだ掘れば出てきそうだな。
トレジャー・ハンターの火は To be continued !
なのである。


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2007年02月02日

ビル・エヴァンスに会える

ビル・エヴァンス・トリオが1961年6月25日にヴィレッジ・ヴァンガードに出演した時の歴史的ライヴ・ドキュメントの全貌を収録したアルバム。
ザ・コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード 1961 / ビル・エヴァンス
(The Complete Live At The Village Vanguard 1961 / Bill Evans)

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この時のライヴ演奏は既に「Waltz For Debby」 と 「Sunday At The Village Vanguard」にその大半が収録されている。
前回、このブログ内で「Waltz For Debby」については記したが、この「ザ・コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード 1961」の素晴らしいところは、その日に演奏された全ての曲をそのままの順番に収めている点だ。

CD3枚組で価格が3千円と、価格を遥かに上回る内容と満足を与えてくれるアルバムである。
既に、「Waltz For Debby」 と 「Sunday At The Village Vanguard」の両方をすでに持っていたとしてもである。(私もアナログレコードとCDの両方を既に持っている)

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このアルバムは、この日のビル・エヴァンス・トリオによる神がかり的な演奏をそのまま聴くことが出来るという点では、数あるコンプリート盤の中でもナンバー1だと思う。

突然の停電のために途中演奏が途切れて今までお蔵入りとなっていたGloria's Step のテイク1 も途切れたまま収録されているが、こんなにもスリルのある素晴らしい演奏だったとは驚きだった。
この途切れさえなければ、「Sunday At The Village Vanguard」の一曲目にはこちらのテイクが間違いなく採用されていただろう。

1961年は、私が生まれる3年前の録音であるが、このアルバムを聴くと当時のライヴ会場へタイムスリップしてその場にいるような感覚をいつも覚える。
それ程までに忠実(客の話声、グラス音等)にその場の雰囲気を再現した素晴らしい録音によってこの歴史的ライヴを体現できる。

目を閉じて聴くとビル・エヴァンスに会える
そんなアルバムです。


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当時のプロデューサー、オリン・キープニュースの言葉
レコードというものは人生を2回生きる。
一回目はそのレコードが発売された時代。
二回目の人生はその後の時代におとずれる。
だがどちらの人生が長いか、あるいは短いかは、そのレコードによる。
そしてそれは誰にもコントロールすることは出来ない。
「ヴィレッジ・ヴァンガード」の2枚のレコードは「彼ら」が生きた時代よりはるかに長い二回目の人生を生きている。
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2007年01月25日

スコット・ラファロと蝶

1961年6月25日、ニューヨークのジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」は静かな興奮に包まれていた。
午後2回夜3回のステージは、RIVERSIDEレコードの手によってライブ・アルバムとして録音された。
グラスの触れ合う音、食事をする客の話し声や笑い声、演奏が終わった後の拍手も全てそのままリアルに。
このアルバムを聴くと1961年にタイムスリップし演奏が行われたクラブに自分もいるような錯覚を覚える。

アルバムタイトルは「Waltz for Debby / Bill Evans Trio」

ワルツ・フォー・デビイワルツ・フォー・デビイ/ビル・エヴァンス


この時のエヴァンスのピアノトリオは、ピアノ、ベース、ドラムスの三者が対等の比重で強調しあうという意味において(ベースやドラムがメロディー楽器としての機能を果たす)、いわゆる近代ピアノトリオスタイルの基盤を築いた。
当時ではかなり突出した、新しいコンセプションを生み出した画期的なスタイルだった。

ピアノのビル・エヴァンスは叙情的なメロディと独特のハーモニーで鮮やかな色彩を描く。
ドラムのポール・モチアンは、単にリズムを刻むだけでなく、夜空に降り注ぐ雪、又はオーロラが夜空を舞うような全体の輪郭を描く。
そしてベースのスコット・ラファロが、2人がキャンパスに描いた輪郭と色彩に筆で動きを表現しひとつの絵(楽曲)を完成させていく。

ラファロのベースは、当時の一般的な地に這うような重層なリズムを刻むベースとは全く異なり、空を軽やかに舞う 蝶(ちょう) のように自由で軽快なメロディを刻む。
例えるならばボリショイ・バレエ団の華麗で軽やかなステップをそのまま音にした様なサウンドだ。
一瞬の迷いもなく次々に繰り出される音は、天才にしか成し得ない。
しかし、この録音の10日後に、ラファロは自動車事故により帰らぬ人となった。(享年25歳)
短い生涯に残された貴重な天才の記録となった。

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(写真:スコット・ラファロ)

ラファロの死後、エヴァンスは精神的なショックからしばらく演奏活動を行わず、翌1962年にスタジオでピアノソロを録音した時には4曲目を弾き終えたところで演奏を中断してしまい、作品は結局お蔵入りになってしまったというエピソードが残っている。
その後、多くのベーシストと共演するがラファロとのオリジナルトリオの域を越えるような作品はついぞ生まれることがなかった。

このアルバムは私のiPodにも常に収録しているが、これ迄で一番聞いているアルバムである事に間違いない。

20070125_3.jpg画像クリックで拡大表示

特に1曲目(My Foolish Heart)と2曲目(Waltz For debby)は永遠にかかっていてもいいと思わせる程の名演奏だ。
何度聞いても、新鮮で、美しく、飽きがこない魔法のアルバムである。

やはり天才が演(や)った音楽は違うなぁ。


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2006年12月07日

ジミー・ロウルズと牡蠣

秋から冬へ季節が移り、寒さが身にしみるこの時期は、身も心も暖かくなりたいものだ。
身は、服を着こんで暖房をきかせた部屋に居ればすぐ暖まる。
しかし心を暖かくするのはそう簡単にはいかない。

そんな気持ちを落ち着かせたい時、ホットな気持ちになりたい時、私は音楽に頼ることが多い。
今の季節、それを満たしてくれるのがジミー・ロウルズの歌声だ。

ジャズ界では結構マイナーな存在で脇役に徹するタイプなので歌い方も非常に控えめである。
本業はジャズピアニストで、名盤ペギー・リー(vo)のブラック・コーヒーでは歌伴(ピアノ)も務めている。
歌声は低く、ハスキーボイスで、力まず、自然に、音程を下げ、語りかける様に歌う。
これぞまさしく弾き語りである。
一般的な歌がうまいのとは一線を欠くが、渋くて味があるのである。
お勧めの曲はアルバム「オン・ツアー」に収録されている「フォギー・デイ(A Foggy Day)」(邦題:霧深き日)。
この曲「フォギー・デイ」はジョージ・ガーシュインの作曲で1937年映画「踊る騎士」の主題歌に取り上げられ、現在ではジャズの重要なスタンダードとして知られている。

オン・ツアーオン・ツアー/ジミー・ロウルズ


私はこの1曲でジミーおじさんの虜になった。

そんなジミー・ロウルズを食べ物に例えるならば、牡蠣(かき)といえるのではないだろうか。
好きな人はとことん好きだが、嫌いな人は二度と口にする事はない。
食べ方はいたってシンプル(生、焼き、フライ)。
そんな海のミルク「牡蠣」の包み込むような美味さを、ジミー・ロウルズは歌声でジワーッと与えてくれる。

そうだ、今地元の糸島では牡蠣が旬である。
今週末はジミー・ロウルズを聞きながら糸島採れの牡蠣を食べに行こう。

食べ方はもちろんホットな炭火焼きで・・・。
(◇〜(・ε・ ) フー,フー)

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2006年11月20日

もうひとつのマイ・ソング

先日、高校時代の友人が公開しているブログ 『nOnのなんでも情報館Blog』で「YouTube」という動画の海外ポータルサイト(無料でダウンロード可能)を紹介していた。
海外のサイトだし名前も聞いた事がなかったので、その場ではそれ以上関連する記事は見なかった。
2日後の昼、何気に思い出して、Googleから”YouTube”をキーワード検索し、2,3の関連ページを見てみるとなんか面白そうではないか。
物は試しにとYouTubeへユーザ登録後、ページから好きなアーティスト名”Keith Jarrett”で検索してみると、結構ヒットしてきた。
検索された動画は日本で発売されているDVDの映像がほとんどだったが(著作権無視?)、その中に見たことのない映像の写真が。
しかも説明の文面中に”My Song”と記されている。

20061120_1.jpg画像クリックで拡大表示
(このページはここ

まさかなぁ、と半信半疑でその映像をダウンロードして再生してみると、それは今までに見たことも、聞いたこともない
キースのソロ・ピアノ演奏

「マイ・ソング」 (Saturday Night Live, April 15, 1978)

であった。

神様! いや教えてくれたトモミ(残念ながら男)!
ありがとう

自他ともに認めるキース・ジャレットのファン及びコレクターである私に、またひとつお宝が増えた。

映像、音質ともに最悪ではあるが中身が良ければそれで良し。

まだ他にもありそうだな。
消えかかっていたトレジャー・ハンター(宝探し)の火が再び付いたようだ。
しかし最近はいろんな火がつくなぁ。
これも寒くなってきたせいか!?

PS)他にキースのお宝をお持ちの方がいましたら、是非ともご一報を。


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2006年10月24日

Autumn Leaves(枯葉)

今の仕事場である福岡の百道浜通り沿いの銀杏の木の落葉が始まった。

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そんな秋の代名詞といえば「枯葉」。

1946年の映画「夜の門」でジョセフ・コスマが主題歌を作曲した。
主演のイヴ・モンタンが歌い、ジャック・プレヴェールが作詞したその曲は「枯葉」と名付けられ、シャンソンとしてフランスで大ヒットを記録。
1950年、「枯葉」に英語の詞をつけたのがアメリカの作詞家ジョニー・マーサー
すでにあるメロディにロマンティックな歌詞を付けることで定評があった、彼の手によってこのシャンソンはフランスのみならず世界的なポピュラーソングとなった。

そんな「枯葉」、ジャズ・ミュージシャンの間でも愛奏曲となり、今やジャズ・スタンダードの定番の曲である。

数ある枯葉の演奏の中でも、私が最も好きなのは、
歌物ではナット・キング・コール
ピアノトリオ演奏では、キース・ジャレット


ナット・キング・コール・ベストベスト/ナット・キング・コール

ナットキング・コールの枯葉は、ほんわかゆったりして、包み込むような歌声で、秋の夜長に薄地のセーターを着ながら聴くと心が落ち着き、身は暖まる。
音楽が与えてくれる心理的効果をひしひしと感じさせてくれる演奏、歌声です。
このアルバム、枯葉に限らず全曲文句なしにホットで最高です(これぞベスト!)。
余談だが私の娘の1歳の誕生日に流していたCDもこのアルバムだった。


枯葉枯葉/キース・ジャレット

キース・ジャレットの枯葉は、テクニック、展開、スリル、間、遊び心など、全てにおいてパーフェクトな演奏。
キースは他のアルバムでも「枯葉」を多数演奏しているが、どの演奏も遊び心、リラックス感ががあり聴きやすくて楽しい。


そういえばうちの庭のリンゴの木(アルプス乙女)も落葉を始めた。
そうだ、リンゴの木にも「枯葉」を聴かせてあげよう。
いや、聴いてもらおう。(これで来年こそはリンゴが大豊作exclamation&question

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2006年10月02日

マイ・ソング

9月29日は待ちに待った日だった。
キース・ジャレットの新譜CD「カーネギー・ホール・コンサート」の発売日である。

カーネギー・ホール・コンサートカーネギー・ホール・コンサート/キース・ジャレット


このソロ・ピアノアルバム、発売前の批評では、「ケルン・コンサート」を凌ぐ出来。
などと書かれていたので、70年代の叙情的な演奏なのかと思っていたが、そういう面も随所に覗かせてはいるが、構成が全く違う。
70年代のソロ(1曲が30〜40分以上)とは異なり、1曲が10分前後という短い短編小説風に変わっている。
短編小説と書いたが、キースの場合、静寂や喧騒、優しさやたくましさ、ノスタルジーや無邪気さ、苦悩や歓喜・・・などさまざまな表情の音楽が連続的に演奏されて最終的にはそれらが繋がって1本の一大巨編映画を見た後のような感覚を覚える。
これらをその場で即興で組み立てていくのだから本当に神業である。

さて私のキースのフェイバリット・ソングは
「マイ・ソング」
である。
メロディーが美しく、透明感溢れる演奏も素晴らしく何度聴いても飽きない。
オリジナルは1977年録音ヨーロピアン・カルテットでの「マイ・ソング」というアルバムに収録されている。(約30年前の演奏とは思えない程新鮮)
ソロで聞きたいと思い探してみたら、1977年録音「バーモント・ソロ」(LD)に収録されていたがこれは、キースのインタビューのバックでBGM風にソロ演奏が流れており中途半端。
そして今回、このアルバムのアンコール3曲目に登場。

感無量

生きていてよかったとしみじみ思わせてくれると同時に、幸せにさせてくれる音楽です。

  


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posted by nori at 22:02| Comment(2) | TrackBack(0) | JAZZ