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   川の流れのように、ゆったり、のんびり、ほっとするような内容を綴っていこう。

2006年11月17日

四万十川カヌーソロツーリング2005 (4日目:勝間沈下橋〜かわらっこ〜帰路)

2005/11/17(木) 晴れ/曇り 気温:17.3 - 4.9℃

< 一年前の今日の07:00 >
起床。
ガスバーナーでお湯を沸かし、コーヒーを飲んで体を暖める。

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とその時、急にもようしてきた。
迷う暇もなく、トイレットペーパーをガシッと手に握り適当な場所がないか探しながら川原を小走りに彷徨う。
そして、奥の竹やぶの中に入り、今回初めての『野×ソ』。
なんともいえぬ開放感にウ〜〜ンとうなる・・・
しかも清流四万十川を目下に眺めながらの『野×ソ』とはなんと贅沢な。

体も軽くなり撤収していると次々とカヌーを満載した軽トラが川原に降りてきてあっという間に川原はカヌーだらけになった。
こりゃ大変だ、早く撤収してここを逃げ出さなければ。
そして撤収が終わろうとした時、「ほぅわぁん」とクラクションを鳴らしてバスがやって来た。
例の修学旅行の高校生だ。
大勢の高校生が続々と
「ワーワー、キャーキャー」
言いながら降りてきて、静かだった川原がいきなり原宿竹下通りに変わった。
そしてかわらっこのスタッフから簡単なレクチャーを受けて、直ぐにカヌーを川に浮かべると、今度は川がアメンボだらけになった。
今出発したら、アメンボに激突される恐れがあったので、出発のタイミングを計ることにした。
スタッフの「一旦上がって下さーい」の号令が聞こえたので、出発しようとカヌーを川に入れようとしたが、アメンボ達が酔っ払いみたいな予測不能な漕行をしながらこちらに向かってフラフラ、ヨレヨレと近寄ってきたので、手をかして岸に上げるのを手伝ってやった。

< 11:00 >
そして、全てのアメンボが岸に上がったのを機にいざ出船!
2〜3ヶ所の瀬を快調に漕行(3回底を擦ったが・・)。

< 11:40 >
かわらっこ前の川原に到着。

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川原からかわらっこの事務所(立派なオートキャンプ場)迄は、広い川原のごろた石を歩いて5分位だ。
早速宅配便のお願いをする。
川原からここ迄荷物を運ぶのに一輪車かリヤカーがないか聞くとないと言う。
カヌーとキャンプ道具一式を担いで徒歩で運ぶには3往復はする必要があるだろう。
しかも歩きにくいごろた石だ。
仕方ないか、と事務所を去ろうとした時、車で運んであげますよと言ってくれたのでありがたく甘える事に。
(この時の若いスタッフのお兄さん。ありがとう!)

川原に戻りカヌーをたたみ、布団圧縮袋に入れてきたダンボールを組み立て、中にキャンプ道具類を詰め込みガムテープでしっかりとめる。

そして撤収が終わろうとした時、また先ほどのアメンボ軍団が今度は
「ドヒャー、ギャー、ワオー」
などと言いながら川を下ってきた。
静かだった川が、あっという間に阪神優勝直後の道頓堀川に変わってしまった。

しばらくして、先ほどのお兄さんが軽トラで荷物を引き取りに来てくれた。
カヌーとダンボールとザックを軽トラに放り込んで、着払いで宅配便の手続きをする。
その後、キャンプ場内のコインシャワーを使わせてもらい、身も心もすっきりする。
ここ、かわらっこは四万十川の自然に似合わず施設も贅沢なキャンプ場だが、カヌーの発着拠点にするには我々ビギナーにとっては大変便利だ。

< 13:50 >
かわらっこからバスに乗車。
この路線バスはバス停に人間が立っていてもバスは止まってくれないらしい。
必ず手を上げてくださいと念を押されていたので、そのとおりに手を上げるとキィーと音をたてて急停車してバスが止まった。

< 14:30 >
中村駅に到着。

< 15:09 >
中村駅発 特急南風24号に乗車。

< 16:55 >
高知駅に到着。

帰りのバスまで3時間あるので、鰹の叩きが旨そうな店を探して繁華街を目指す。
感じのよさそうな座敷の静かな店に入り、生ビールと鰹の叩き定食を静かに食べた。
最高に旨い。

店を出たが、まだまだ時間があるので今度は軽く飲める店をと思い大衆向けの賑やかな店「酒処みさと」という店に入ってカウンターで焼酎お湯割り3杯飲んだ。

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店は老夫婦2人がテキパキと切り盛りしていて見ているだけでも気持ちが良かった。
こちらから「2人じゃ大変そうですね」と声をかけると、おかみさんがニコッと笑って
「いやぁ今日は特別ですよ。いつもは暇を持て余してるんですから」
と答えた。
その遠慮がちな答えと、照れ笑いが良かった。
もう体も充分温まり、いい時間になってきたので帰ろうとすると店のおかみさんが、
「旅にいらしたんですか?」と尋ねてきたので、
「はい、四万十川で川下りを」と答えると
「気をつけて、いい旅を。またいらして下さい」と言った。
ん?もう今回の旅は終わったんだけどなぁ。
でもまた必ず来るからその時の言葉として受け止めることにして
「どうもー。ご馳走様ー。」
とほろ酔い笑顔で答え店を出た。

さぁ、充分温ままった事だし、バスに乗って寝るか。
と颯爽(さっそう)とした気分で歩き始めたが、すぐに寒さで体が冷えてきた。

< 21:20 >
高知駅から高速バスはりまや号に乗車。
乗車後すぐ眠りにつく。


2005/11/18(金) 曇り 気温:13.5 - 7.1℃

< 07:10 >
博多駅に到着。

今まで抱いていた四万十川の3つイメージが今回の川旅を終えてどう変わったか?

@「清流」 〜 自然と調和した美しい川

現実と異なり、パッと見は綺麗な所でも生活廃水の匂いがしたり、洗剤などの泡が浮かんでいたり、目を覆いたくなる様な悲しい光景が所々にあった。
また、泡立っていない所をパドルを漕いで後ろを振り返ると、なんと漕いだ跡が泡立って泡がずっーと後ろの方まで飛行機雲みたいに残っているのだ。
このような川の姿を見るのは本当に心が痛んだ。
部分的に見ると清流といえるエリアも残っていると思うが、全体的にみると汚染がかなり進んでいると思う。
これらの汚染は人間が手を入れたことが原因である以上は、自然の力だけで本来の清流に戻すことは不可能だ。
人と自然の共存の仕方をもっと考え改善しなければ日本の清流はなくなる。
それと今回は川を敏感に見てきたからこのような事を感じたわけだが、同じ川でも都会の川だとこれが(汚いのが)当たり前という目で何とも思わなくなっていた自分の鈍感さに呆れてしまった。(反省、赤面・・)

A「静流」 〜 静かなる(母なる)川

大変静かで自然豊かな懐(ふところ)の大きな川だと感じた。
また静かだからこそ、川の流れや風の音、生き物の泣き声などがはっきりと聴こえ、まるで自然界のオーケストラを聴いているような感じだ。
しかしこんなに発音が良くて声量のあるオペラ歌手みたいな野鳥の泣き声は聞いたことがない。

B「聖流」 〜 聖なる川

変化に富んだ川の地形や、川を取り巻く美しい山々の自然は神がかりなものだと感じた。
川底から湧き出てくる湧き水によって川が渦巻いている様(さま)は、山(の神)が吸収している水の貯水能力のスケールの大きさを証明している。
山も生きているんだと実感させられた。
また、この湧き水が出ている所から下流側の水は本当に素晴らい透明度でキラキラと水が輝いていた。

最後に、今回の川旅は装備面でいろいろと反省する点があったが、日程的にもまだ余裕が欲しかった。
この季節は特に日照時間が短いので川に浮かんでいられる時間が限られる。

これらを踏まえて次はいつ来ようか。
今度は海まで下ろうか。
・・・・・
さぁ、また旅の続きを計画しよう。

四万十川に浸(つ)かり日焼けした腕が見ながら・・・。

− To be continued Spring, 2006 −


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2006年11月16日

四万十川カヌーソロツーリング2005 (3日目:岩間沈下橋〜勝間沈下橋)

2005/11/16(水) 晴れ 気温:14.1 - 5.3℃

< 一年前の今日の07:30 >
起床。
味噌汁とコーヒーで体を温め、太陽の日が差すのを待つ。

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カヌーも夜露でびしょ濡れだ。

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< 09:00 >
やっと太陽の光が山間部から差し込む。
製材所の手前に立派なトイレと水場の木造小屋があり、そこで用を足し洗顔をしてスッキリする。
どうもここはキャンプ場みたいで、夏場は結構賑わうようだ。
夜露で濡れたテントも乾いたので撤収し、荷物をカヌーに積み込む。

< 12:00 >
出発。
今日も快晴、暖かくなってきた。
川を下ってくるカヌーは今日もいない。
今日も貸切だ。
パドルは漕がず、スキットルに入れたバーボンを飲みながら川の流れの推進力だけでゆっーくり進む。
浅いところでは川底にカヌーの影が映り山間部を低空飛行しているような錯覚を覚える。

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途中の山間部で向かい風にあい、そこだけはまともにパドルを漕いだ。

< 14:30 >
口屋内沈下橋に到着。

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今日はここに滞在するつもりだ。
上陸して沈下橋を渡っていると眼鏡をかけた小学3年生位の男の子が歩いていたので、この辺に食料を売っている店がないか聞くと、この坂を上がって道なりに歩けばすぐにあると言う。
言われたとおりに行くと狭い道沿いの左側に「宮崎商店」という名の店があった。

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木のガラス戸をガラガラと開けると、暗がりの奥からスーッと顔色の悪いおやじさんが出てきた。
ビール2缶、ワンカップ、カップ焼きそば、靴下、手袋、水を購入。
おやじさんが老眼鏡越しに目を大きく見開いて、年季の入った大きなそろばんでゆっくりパチパチと計算を始めた。
そして料金1990円を払った。
店を営んでるにしては無愛想で元気のないおやじさんだなぁと思いながらガラガラと戸を閉めて店を出た。

川原に戻る途中、沈下橋の上からカヌーを見ると、カヌーの上を黒い物体が動いている。いや、つついている!?。

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「カラスの野郎だ!」
走って戻り、近くから石を投げつけたら逃げていった。
被害がないか見てみると、後部に縛り付けていたビニールがボコボコに破られていた。(クソォ〜)
この件でこの場所に嫌気がさしたのですぐに出発。
先を急がないとすぐ暗くなってしまう。

< 15:50 >
勝間沈下橋に到着。

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カヌーが40隻くらい川原にころがっている。
でも誰もいない。
時間も時間だから、ここにテントを張ることにし設営を始める。
しばらくすると10隻位カヌーを積んだ軽トラが川原に降りてこちらに向かってきた。
話を聞くと、明日ここで修学旅行の高校生がカヌー体験をするらしい。
しかも80名。
その人はこの先の「かわらっこ」というキャンプ場のスタッフだった。
そのスタッフに、ここから先に宅配を扱っていて川下りのゴールにするのに適当な場所がないかを聞いてみると、うちで宅配は扱っていますよという事だったので、迷わずかわらっこをゴールにする事に決めた。

四万十川でのキャンプも今夜が最後。
嬉しい事にテントのすぐ横に焚き火用のカマドらしき物が石を積み上げて作られてあったので、ありがたく使わさせてもらう。
しかも太くて使いかけの薪もあったので、これもありがたく使わせてもらう。

最後の晩餐、今晩のディナーはドライカレーと芋。
芋は焚き火の火力が充分だったので、ふっくら、ホクホクの焼き芋がすぐに完成した。
夜は冷えるので火を絶やさぬよう、弱くなったら近くで流木を拾って焚き火の中に放り込む。
今夜は満月なので、山肌もくっきり見える。
ランプをつけなくても流木を探すことは容易に出来た。
焚き火の火力が安定していると何故か気持ちも落ち着き安心する。

ワンカップを熱燗にして湯気を見ながらゆっくりチビチビ飲む。
続いてはバーボンのお湯割り(2杯で底をつく)

酒もなくなり、焚き火をじっ〜と見て、「バチッバチッ」と火が飛ぶ音を聞きながら、ハーモニカを吹きつつ静かな時(とき)を過ごす。

< 21:00 >
焚き火も燃え尽きてきたので就寝。
しかし今晩も寒さで頻繁に目が覚め、その都度反省を・・・。


− 明日に続く −


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2006年11月15日

四万十川カヌーソロツーリング2005 (2日目:江川崎〜岩間沈下橋)

2005/11/15(火) 晴れ 気温:16.9 - 7.9℃

< 一年前の今日の03:00 >
寒くて何度も目が覚める。

< 07:00 >
起床。
朝食にパンを食べた後、テントをかたずけようとしたら、夜露でびしょ濡れに。
天気は晴れそうなので太陽が出るのを待って乾かすことにし、濡れている物以外は先に撤収して川原に運んだ。

キャンプ道具や衣類を入れたダンボール箱は、帰りも送り返す時に必要になるので小さく折りたたんでビニール製の布団圧縮袋に入れて空気を抜き水が入らないようにチャックをきちんと閉めてカヌーの最前室に詰め込んだ。(このビニール製布団圧縮袋は他の用途でも何かと使えそうだ)

< 11:30 >
テントもなんとか乾き全ての撤収が完了した。
出発しようとしたがもう昼前なのでカヌー館で四万十うどんを食べ、折角なのでカヌー館の中も見学していった。

< 12:30 >
川原で静かに出船を待つ相棒の「パジャンカ号」。
そして、いざ出船!

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そしていきなり!?
カヌー館前の中洲の左側を漕行しているとすぐに底を擦る浅瀬にさしかかり30分のライニングダウン(カヌーから降りて船を押して歩く)を強いられてしまった。
幸先悪いなぁ。
しかしファルトボートの場合、船底が破れたら補修が大変(約1日がかり)なので、水量の少ない浅瀬では素直に諦めて押して歩くしかないのである。
ここの浅瀬は足元が滑りやすいうえに、浅過ぎてカヌーが全く動かない所ではカヌーを持ち上げながら少しずつ前に進めたりと結構しんどい。
やっと浅瀬を通り過ぎて川原に寝転がると、汗をびっちょりかいていたので、しばらく汗がひくのを待ちながら水分補給をした。

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その後も2、3箇所の浅瀬でライニングダウンをするが、それ以外の所は静と動のほど良い変化の連続で快適な漕行だった。
山間部に入ると人工的な物が360度見回しても一切視界から消え、この川を含む全ての自然が自分だけのものに思えた。
そんな時は、一人でにんまり笑い、仕事をしているXXに「申し訳なーい」、YYには「ざまーみろー」とか、「時間よ止まれー」とか心の中で叫びながら、至福の時(とき)を味わう。
しかしこれほど迄に贅沢に思えた瞬間がここ数年あったであろうか。

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途中ちょっとした荒瀬を通過中に波をバサーッと被りズボンをびしょ濡れにしてしまった。
その少し前に、暑さに耐えられずスプレースカート(コックピットに水が浸入しないように覆うカバー)を外してしまった事を後悔した。
しかもズボンの着替えが無いのだ(忘れてきた)。

< 16:00 >
岩間沈下橋に到着。
日が落ちてきたので、今日はここにテントを張ることにする。

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近くに製材所があり、そこのおばちゃんに食べ物が売っている店がないか尋ねると、この辺にはないとの事。
「もうすぐしたら移動販売車が来るからそれを待ったらいい」というので、とりあえず待つ事にした。
日が暮れそうなので急いでテント設営後、焚き火用の流木を拾い集める。
結局、移動販売車は来なかった・・・。

< 17:00 >
もう当たりは真っ暗になってきたのでランタンに火をつける。

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続いて焚き火をおこし暖をとる。
ズボン(ジーパン)が濡れたので必死に火の前で乾かそうとするがなかなか乾かない。

夕食は昨日江川崎のスーパーで買っておいたカップラーメン。
外で食うラーメンは旨いし、体も暖まる。
ビールがないのでバーボンをお湯割りにして飲む。
酒のつまみは持ってきたさつま芋をアルミホイルに包んで焚き火の中に放り込んで待つ事30分。
アルミホイルを開けると湯気が立ち、口の中でハフハフしながら食す。
旨い!

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< 21:30 >
ズボンがやっと乾いたのでテントに潜り込み寝る。
今晩も寒いのでウインドブレーカーは着たままでチャックを一番上まで閉める。
そして靴下は2枚の重ね履きだ。
大小の石が背中にゴツゴツあたり痛くて寝苦しい。

< 23:30 >
突き刺す様な鳥の鳴き声で目が覚める。
それにしても寒過ぎる。
そして真っ暗なテントの中で今回の装備についていろいろ反省した。
・ズボンの着替えを忘れてきた。濡れないわけないのに・・・
・夜の寒さは半端じゃない。厚地の上着、ズボンは必須だ・・・
・家にあるシュラフ(寝袋)の中から一番小さいのを持ってきたが、生地が薄いうえにチャックが壊れて閉まらない。これじゃあ夏用の掛け布団だ・・・
・寝床の下に敷くロールマットだけでは石がゴツゴツ痛くて寝苦しい・・・
・長時間石の上での直座りは疲れる。せめて折りたたみ椅子が欲しい・・・
・川の中を歩く事を前提にすれば薄地のネオプレーンシューズだと石で擦(こす)れてすぐに穴があく・・・


− 明日に続く −


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posted by nori at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | カヌー

2006年11月14日

四万十川カヌーソロツーリング2005 (1日目:出発〜江川崎)

2005/11/13(日) 晴れ/曇り 気温:17.3 - 7.5℃

< 一年前の今日の19:00 >

自宅を出発。
人通りの少ない夜道を歩いて、近くのバス停から高速バスに乗り博多駅に向かった。

今日から四万十川での5泊6日の川旅が始まる。
一人でのカヌー川下りも、川原で寝泊まりするのも今回が初めてなので、最初のうちは少し緊張していた。
しかし、味わった事のない自由と開放感からすぐに気持ちはワクワク感へと切り替わっていった。
そしてなんといっても「四万十川をカヌーで下る一人旅」をやりたいという願望(計画)は6年ほど前から密かに(?)育てていたので、やっとこの計画が実現したということだけでも『世は満足』であった。
(今回の計画に”四万十川”、”カヌー”、”一人旅”の3つのキーワードはどれも外せない)

私が抱いている四万十川のイメージは
@「清流」 〜 自然と調和した美しい川
A「静流」 〜 静かなる(母なる)川
B「聖流」 〜 聖なる川
である。
このイメージどおりの川であったかはこの川旅を終えた後に判断することにしよう。

手荷物はザックとショルダーケースに入れた2分割バドル、服装はジーパンにTシャツ、上着はウインドブレーカーと軽装である。
重いカヌーとキャンプ道具一式は3日前に宅配便で四万十・川の駅「カヌー館」に送っていた。

今回の相棒は7年前に中古で購入した「SEA PAYANCA(シー・パジャンカ)」という全長4m強のファルトボート(組立て式カヌー)だ。
”パジャンカ”とはスペイン語で「ジャジャ馬娘」という意味で、ネーミングから連想すると暴れてすぐにひっくり返るのかと思いきや、それは間違いで、乗ってみると抜群の運動性と安定性を兼ね備えたビギナーには最適な船だった。
そしてパジャンカ・シリーズの中の一つであるこのシー・パジャンカは海用に開発されたのだが、売行きが悪く直ぐに絶版となった為、今では絶滅の危機に直面した大変貴重な船なのであります。

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< 21:55 >
博多駅発 高速バスはりまや号 に乗車。
バスは横3列独立シートなので両隣は気にならないが、背もたれをリクライニングしても足を真っ直ぐ伸ばすスペースがないので足が少々窮屈だった。
23時になるとバスの前方も黒いカーテンが閉ざされ真っ暗になり、そのうち前から後ろからイビキの合唱が始まった。
イビキがうるさいのでヘッドホンでジャズを聴いていたら、いつの間にかそのまま眠ってしまった。


2005/11/14(月) 曇り/雨 気温:18.3 - 11.0℃

< 07:10 >
高知駅に到着。

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高知駅はこじんまりした2階建の駅舎で、なんとなくその素朴な造りが地元の宮崎駅と重なってしまった。(気候も似ている)
駅構内のコンビニで缶コーヒーとパンを買って駅のベンチで食べた。

< 08:18 >
高知駅発 JR特急しまんと1号 に乗車。

< 09:22 >
窪川駅に到着

< 10:01 >
窪川駅発 JR予土線に乗換え。
発車してすぐに憧れの四万十川が見えてきた。
しかし、目に見えているその川の姿は見るも無惨で、水量はチョロチョロと少なく、流れも力がなく、岩がごつごつと突き出ている。
こんな状態でカヌーで下れるんだろうか、と一瞬不安がよぎったが、この辺はまだ上流だ。
中流以降の水量は平年並みと聞いていたから大丈夫だろう。
しばらくの間、子供が後ろ向きに座って電車の窓に顔を近づけて外を見るような格好で川を眺めていた。
おもしろい事にほとんどの乗客(地元)が同じ格好で外の景色を静かにじーっと見ていた。
そして下流に進むにつれ川幅も水量も増えてきたのでほっと一安心した。

< 10:51 >
江川崎駅に到着。
静かで、靄(もや)がかかった山々の景色が美しい。

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< 11:30 >
江川崎駅から歩いて土佐大橋を渡り10分ほどでカヌー館に到着した。

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カヌー館の受付に行き、先に送っておいたカヌーとキャンプ道具一式荷物を受け取る。
今日はもうここでゆっくり休もうと思い、キャンプの手続きをする。
スタッフの女性にテントを張る場所を聞くと、
「今日は雨が降りそうだから橋の真下がいいですよ」
と言ったが、橋の下は車の音がうるさそうなので、橋とは反対側の丸い屋根付きベンチの下にテントを張ることにした。

テントを設営しカヌーを組み立てて、スーパーに食料の買出しに行く。
スーパーには大抵の物は揃っており、とりあえず2日分の食料と飲料水を買った。
(※最近このスーパーはつぶれたが、代わりに個人商店が出来たらしい)
テントに戻り、まずはビールを飲み、おにぎりを食べる。
その後、カヌーの底が石で擦っても破れないように黒色の布テープを2重に貼って補強した。

まだ日が暮れそうにないのでカヌーを川原に下ろし、土佐大橋周辺の流れのない所をカヌーで約1時間浮かべて遊んだ。
さすがは四万十川、深い所でも川底がはっきり見えて、50cm位の大きな鯉が悠々と泳いでいるのが見える。
今日は自分以外にカヌー、キャンプをしているのが一人もいないうえに、風もないので川面は本当に静かでパドルから落ちる水滴の音がはっきりと聞き取る事が出来た。

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日が暮れ始めたので、カヌー館でコインシャワーを浴びて、晩飯(スパゲティ)を作って食べた。
あたりが暗くなると急激に冷え込んできたので、ビールから黒霧島のお湯割りにチェンジ。
そして静まりかえった夜20時頃、街角に備え付けられたスピーカーから村内放送(村民への生活情報や行政連絡)がけたたましく鳴り響きびっくりさせられる。
早く寝ようと思っていたがなかなか寝付けなくなり、もう一杯、もう一杯と酒がすすみ結局テントに潜り込んだのは22時だった。

< 22:00 >
さぁ、いよいよ明日から川下りスタートだ。
と意気揚々と眠りにつこうとしたが、寒いのでウインドブレーカーを着込んで寝ることに。
しかし寒い・・・。


− 明日に続く −


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2006年10月18日

カヌーライフ

カヌー本といえば「カヌーライフ」。
今発売中の最新号の特集内容は、
「四国・四万十川/旅パドラー憧れの川でキャンプ&ツーリング」

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現在私は四万十川中毒で、このキーワードが付く本、HP、テレビ、ビデオなど何でも見、聴き、購入してしまう。

さて最新号のカヌーライフだが、表紙にも出ている児島玲子が四万十川旅を楽しんでいる点に注目だ。

まず*1)している写真をみて思ったが、もしこれが男性だとしたら
「下手クソ」 となるが、女性だと
「助けてあげたい」 と優しくなれる。
今回は、女性と四万十川の優しさがほど良くマッチした内容であり、また川の危険ポイントなどもきちんと解説されているので四万十川中毒者は必読である。
特に口屋内から下流に少し下った中州の左側入り口の立ち木は特に危険で、私も今年の春行った時は迷わず()ボーテージ*2)したが、そこも写真つきで危険ポイントとして解説されている。

この場所、児島玲子もボーテージしたそうだ。
ホッ・・


(*1)沈(ちん)  :カヌーに乗ったままの状態で、ひっくり返ること。
(*2)ボーテージ:荒瀬などの危険箇所、堰など漕行不可能を所を、陸上に上がりカヌーを担いで障害をやり過ごす事。

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2006年10月03日

ラッキーな夢(四万十川編)

久しぶりに夢をみた。

朝9時前、私は四万十川の川原にいる。
場所はいつもの川下りの出発地点「江川崎」だ。
天気は快晴でうぐいすのさえずりが耳につく。
秋とはいえ太陽の光が眩しい。

装備はカヌー、テント、ランタン、炊事道具など必要最低限の荷物(普段の半分以下の装備)。
今回は無計画に、行こうと思い立って直ぐに出発したので荷物は手当たり次第に積み込んで来た。
恐らく必要な荷物をいくつか忘れてきてるだろうなぁと思ったが、なんとかなるかと開き直り川下りの準備を始めた。
カヌーを組み立てて、カヌーの中に荷物を詰め込み、いざ出船!
川に浮かぶと更なる開放感に包まれてつい、にんまりと笑ってしまう。
川の流れに同化しパドルを漕ぐのを止めて川の流れにのると、船がゆっーくりと進み、山の景色がゆっーくりと動いていく。
また川底がはっきり見えて、カヌーの陰が底に写ると山間部をスーッと飛んでいるような錯覚を覚える。

岩間沈下橋に13時到着。

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去年の晩秋はここでテントを張った。
製材所が近くにあり日中はうるさいが、夜は沈下橋を渡る車もなく静かな所だ。
昼飯にカップヌードルを食べて小休止。
ここで焚き火用の流木を15本位拾い集め、カヌーの後ろに濡れないようにビニールを被せて縛り付ける。
1時間ほど休んで、口屋内(くちやない)を目指してゆっくりと漕ぎ出す。

いくつかの瀬を緊張しながら進み15時過ぎに口屋内に到着した。
川原には誰もいないが、お婆ちゃんが乳母車を押しながら沈下橋を渡っている姿が見える。

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上陸して適当な場所にテント設営をして、追加の流木を拾いに行く。
ここはキャンパーが多いせいか流木があまり落ちていなかった(岩間で拾ってきてて良かった)。

寝床の準備も出来たことだし、半年ぶりに竹内商店のおばちゃんに挨拶に行こうかと上陸し・・・・・・


おばちゃんに会わずして夢は幕を閉じてしまった。
しかし常日頃から、初秋の四万十川も下ってみたいという願望があったので、本当に
ラッキーな夢だった。


PS)今書き終えた瞬間ふと思う。
  「夢は夢だもんなぁ・・。本当に行きたくなったー」


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2006年09月27日

四万十川の音

日本最後の清流と言われる高知県四万十川をカヌーで川下りしながら自然の音だけをそのまま録音したというCD

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「Canoe Trip (カヌー・トリップ)」
ネイチャーサウンドアーティストのジョー奥田氏による作品だ。

四万十川は今でもカヌーイストの聖地で、かく云う私も去年の秋と今年の春に訪れて、カヌー旅を堪能した一人である。
さて、このCDだが凄い!。
録音(音質)もさる事ながら臨場感があって、鳥が鳴きながら上空を左から右、更に後ろへと飛んで行くのが立体的に聞こえる。
特にカヌーを漕いだ時に発生するパドルの音。

着水した時の 「ピチャ・・」
漕いでいる時の「ポコポコ・・チャプーーン」

実際に現場で漕いだ経験があるのでわかるが、これは本当にそのまんま再現されている。
このCDを聞いて改めて思ったのは綺麗な川でのパドル音は濁音(ビチャ、ボコ)ではなく、半濁音(ピチャ、ポコ)であるということ。
汚い川だと 「ベッチャー、ベタッ・・ビッビッ・・」という音。
綺麗な川だと「ポチャーーン、ピチャ・・ポコポコチャプーーン」となる。
しかも長音(ー)がすぐ途切れない(水滴が少しずづ落ちて行くので水滴の音がフェイドアウトする)。

もっというと
瀬(流れの早い浅瀬)に近づいた音「ゴォーォ」
瀬の中での水泡がはじく音や、水の流れが船にぶつかる音「パシャン、ピシャ、パシャーッ」
もそのままだ。
しかし瀬の音を聞いて緊張してしまうのは私だけでしょうか?
(何故緊張するかはカヌー経験者に聞いて下さい)

このCD、欲をいえばハイビジョン映像と合わせてDVDで聞いてみたい。
パドルが着水した時の波紋が2重3重とゆっくり広がっていく川面がまことに綺麗なのです。

しかし、人間が作った音楽ばかり聴いてきたが、自然の音楽も真に素晴らしい。
新たな発見です。
カヌーイストに限らず聴いてもらいたいCDです。
あなたの部屋に四万十川を・・・

20060927_1.jpg画像クリックで拡大表示
< 2006年春に川下りした時の四万十川 >

追記
聴き方は、ヘッドホンで集中して聴くのがいいです。
鳥のさえずりで眠くなりますが、瀬の音が聞こえてくると私の場合は目が覚めます。(さぁ何故でしょう?)





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posted by nori at 21:58| Comment(2) | TrackBack(0) | カヌー