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   川の流れのように、ゆったり、のんびり、ほっとするような内容を綴っていこう。

2013年05月14日

キース・ジャレット・トリオ in 大阪フェスティバルホール(2013/5/12)

待ちに待ったこの日。
このトリオでは最後の日本公演。
これまでに日本各地で7回程このトリオの演奏を聴いたが、いつも新鮮な感動とパワーをもらってきた。
しかし、今回は最後という事で、こんな日は来て欲しくないナと思う複雑な気持ちもあった。

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それでも気持は高揚し、イッキに大阪まで飛んだ。

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しかもプロペラ機で・・。(ワイルドだろ)

そしてもうひとつの楽しみ。
4月にリニューアルしたばかりのフェスティバルホール。

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エントランスは普通だが、中に一歩踏み入れると・・・。

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このレッドカーペットの階段を上って、

引き続き長いトンネルのような薄暗い空間をエスカレータでウキウキしながらゆっくり上がりきると、

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天井の高い何とも高貴な感じのホール入口の空間へ。
そしていよいよホール内へ。

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天井が高く広々とした空間には2700人が収容可能で、席も窮屈感がなくとても良かった。
壁には全ての客席に反射音をうまく届ける為に工夫された凹凸が施されている。
縦横各1メートル、高さ45センチメートルで、形は10種類。
計811個の凹凸に次々と音が反射し、全ての席に0.1秒以内にまんべんなく音が届く仕組みだ。

さて演奏の方だが、19時に開演し、途中休憩20分を挟んで21時半までの全13曲の熱演。
年齢を感じさせないパワフルで神がかりな演奏の連続だった。
前回、神戸でのトリオはちょっとパワー不足感があったのだが、今回は逆にパワーアップしていて、ゲイリーの骨太なベース、ジャックの多彩で色彩豊かなドラミングが健在だった。

しかし今回はマナーの悪い客が何人かいて、非常に残念であり怒りを覚えた。
キースが静かに演奏を始め、メロディーラインから曲が浮かびあがってくるといきなり意味のない大きな拍手をする。
また曲の終盤では、最後の一音を発していないのに早々と拍手をするといった具合だった。
そしてついに2ndセットの1曲目、キースがソロでイントロを弾き始めてすぐ、また邪魔な拍手が起こりキースが演奏を途中でピタリと止めてしまった・・。

一瞬静寂が走り緊張でホール内の空気が固まったが、そこはキースの方が大人、というかウワテ。
「wow!? How do you know what song is?」
とお茶らけてみせ場内を和ませてくれた。

<1st>
1. All Of You
2. Django
3. The Bitter End
4. The Old Country
5. Straight No Chaser

<2nd>
1. Last Night When We Were Young
2. Conception
3. I Thought About You
4. One For Majid
5. I Fall In Love Too Easily

<Encore>
1. Bye Bye Blackbird
2. Answer Me, My Love
3. Things Ain't What They Used To Be

全体的にマイルス所縁の曲が多い印象だったが緩急自在の選曲が良かった。
ソロの掛け合いも息がピッタリでもう完璧で聴いていてすごく気持ち良かったなぁ。
また、キースのイントロとエンディングのソロの美しさはもう特許でもギネスでも上げたくなる位に独創的な美の極めだった。
特にI Fall In Love Too Easilyのラストは思わずメガネが曇った・・。

圧巻はアンコール・ラストのThings Ain't What They Used To Be。
邦題は「昔は良かったね」だが、昔だけでなく「昔も今も良かったね」的な感じで、締めにふさわしくノリのいいブルージーな最高の演奏だった。

キースが中腰になり唸り、
客が拍手と口笛で呼応し、
最後は「ワンモア」の声に応え、
客と一体感で大きな間を最後にエンディングを迎えた。

そして、客席はみんな立ち上がり感謝の意を込めて割れんばかりの凄まじい拍手を3人に贈り、
それに応えた3人は、並んで合掌し深々と手を垂れて最後のお別れ(お辞儀)をした。

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いやぁ、今夜のトリオは私がこれまで見たライブパフォーマンスの中で間違いなくナンバー1だった。
最高を最後に見せてくれた3人。
キース、ゲイリー、ジャックに心から
「ありがとう」と言いたい。(拍手)

このトリオは昔も今も最高だ。

そして時代を超えて今後、未来で聴いてもきっと
「いやぁ、やっぱり最高だなぁ・・」
と唸らされるに違いない。


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posted by nori at 23:30| Comment(4) | TrackBack(0) | JAZZ
この記事へのコメント
うわあ、最高のラストライブだったようで嬉しいような
哀しいような……こうなったらNYまで見に行くしかないのか……?

けど、もうゲイリーとジャックとでのトリオはアメリカでも
実現しないのかな……?

Straight No chaser、生で聞きたかったです。

勿論スキレットに入れたバーボンをゴクリ、としながら……
Posted by ふむふむ at 2013年05月15日 00:20
こんばんは、自分もフェステイバルホールにいってきました、よかったですね!アンコールは涙ものでした、親分マイルスに捧ぐバイバイブラックバード、AnserMe、My Loveは好きな曲で涙がでそうなぐらいのものでした。
もう最後なのですかね・・・4年前の神戸でいってたことはほんとだったんですかね。
あれだけのスタンデイングオベーションも初めてですね。
自分は二階席でした。
Posted by ken at 2013年05月15日 00:37
ふむふむさん>
どもども〜
本当に最高でサイコーなコンサートでした。
ちょうど私の隣の席が空いてたのに残念でしたねぇ・・。
NY?
そりゃ行くしかないでしょう。
今でしょ・・・(笑)
5/19はお隣の韓国(ソウル)でやりますヨ!

※NYも含め年内は世界各地でトリオのラスト公演が予定されています。
(こちらで→http://www.ecmrecords.com/Tours/index.php?artist=Keith+Jarrett%2C+Gary+Peacock%2C+Jack+DeJohnette
Posted by nori at 2013年05月15日 23:23
kenさん>
どうも、kenさんもやはり行かれたんですね。
フェスティバルホールも異空間で素晴らしいホールでした。
またじっくり行きたいです。
自分は1階席の20列目くらいでしたがステージも良く見えていたし、音も良く聞えました。
音は音でも雑音も多かったですが・・・(笑)
でも、あの場であの素晴らしい音楽を生体験できた事は一生忘れられないでしょう。
あの場にいてよかった・・・。
Posted by nori at 2013年05月15日 23:32
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