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   川の流れのように、ゆったり、のんびり、ほっとするような内容を綴っていこう。

2007年10月11日

ズンチャの秋

いやはや、またもやキースが凄いアルバムを出してくれた。
世界最長、結成25周年目を迎えるキース・ジャレット・トリオ18作目は2001年モントルー・ジャズ・フェスティバルのライヴから名曲をズラリと並べた21世紀の"スタンダーズ"集。

Keith Jarrett Trio(キース・ジャレット・トリオ) /
My Foolish Heart(マイ・フーリッシュ・ハート)

20071011_1.jpg画像クリックで拡大表示

2曲目はビル・エバンスの演奏で有名なマイ・フーリッシュ・ハートで、最初スローなバラードでいくと思いきや途中からリズミカルなミディアムテンポに変わり、最後はまたスローで包み込む様な優しく美しいキースのソロで終演するドラマチィックな展開をみせている。

9曲目のストレート・ノーチェイサーは、1970年代のアメリカン・カルテットのスタイルに類似した大地を揺さぶるような演奏でアルバムの中でも異彩をはなっている。

しかし何と言ってもこのアルバムで特筆すべきはこれまでにないラグタイムヴァージョン3曲(6〜8曲目)がこのトリオの解釈で演奏されていることだろう。
あの独特のラグタイムのズンチャ、ズンチャ・・の反復リズムを基本にしたソロ廻しは必聴に値する。
演奏も飽きさせることのない展開で、優雅な雰囲気を出しながらも、つい訳もなくニヤケてしまう。
中でも6曲目のファッツ・ウォーラー作曲の Ain't Misbehavin'(邦題:浮気はやめた)は、お勧めだ。
とてもハッピーにさせてくれる、そんな演奏です。
余談だが、これまでのキースのアルバムでラグタイム風の演奏が他にないか探してみたところ1999年7月録音のWhisper Notの5曲目(Wrap Your Troubles In Dreams)のイントロがそれ風であった。
このアルバム録音が翌々年の2001年7月である事から、この時期キースはラグタイムに傾倒していたのかもしれない。

最後にこのアルバムに寄せたキース自身の言葉を引用する
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これは、然るべき時が現れるまでと、手元に離さずに置いていたコンサート録音だ。
最もメロディックに、スインギーに、ダイナミックに浮揚するトリオが捕らえられている。
・・・(以下省略)
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20071011_2.jpg画像クリックで拡大表示

”然るべき時が現れるまで”暖めておいたというとおりに非常に熱い演奏である。
ようやく秋の気配が感じられる昨今だが、このアルバムを聴いて体の内から沸々と何か特別な熱いエネルギーが湧いてくるような感じを受けた。

世間ではこの時期、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、などと口を揃えてうたっているが、私の今年の秋は迷わず、

ズンチャの秋

で決まりだ。


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posted by nori at 14:24| Comment(2) | TrackBack(0) | JAZZ
この記事へのコメント
はじめまして、千葉のKENです、同世代です。
キースのマイ・フーリッシュ・ハートを週末にも買いにいこうかと思ってました。キースがどんな感じでマイ・フーリッシュを演奏するのか?と思ってました、参考にさせていただきます。
Posted by KEN at 2007年10月23日 12:29
はじめまして。
KENさんのブログ拝見させてもらましたが山もお好きなようで。
私も最近は訳あって体力強化(単なる運動不足解消)のために山へ気が向いてきています。
さて、キースのマイ・フーリッシュ・ハートですが個人的にはお勧めです。
良く聴くと所々でミス(?)もありますが、そんなもんはスインギーな演奏がすぐに掻き消してくれます。
そんな私は現在、ズンチャ(6〜8曲目)の秋を既に満喫酎です(笑)
Posted by nori at 2007年10月23日 23:38
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