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   川の流れのように、ゆったり、のんびり、ほっとするような内容を綴っていこう。

2007年05月01日

最後の一音

4月30日18時、上野駅に到着。
行き先はキース・ジャレット・トリオの初日公演が行われる東京文化会館。

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ホールロビーはこれから至福の音楽を共有する同士で溢れている。
客層は男女半々位で女性は30〜40歳代。
男性は40〜50歳代が殆どといったところだろうか。
私の席はなんと前から4列目でステージ向かって右寄りだったが右寄りが大正解でキースが真横に見え鍵盤を弾く手もはっきり見えた。

ピアノ:Keith Jarrett(キース・ジャレット)
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コンサートの構成は全編スタンダードで19時5分開演、第1部4曲。
20分の休暇を挟んで第2部4曲。
アンコール2曲。
21時50分終演。

1st Set:
1. You go to my head
2. My Funny Valentine 〜 Improvisation
3. Come Rain or Come Shine
4. Sandu

2nd Set:
1. The Masquerade is Over
2. Django
3. Stars Fell On Alabama
4. Hallucinations

Encore:
1. God Bless The Child
2. When I Fall In Love

前半2曲目のマイ・ファニー・バレンタインは途中からケルン・コンサート・パート1を思わせる展開に変わり、最後はゲイリーの見事な一音で締め括った。
今迄と違っていたのはキースがメロディのテンポを変則的に変えていたこと。
これにはジャックがついていけなくなることがあった。

ドラムス:Jack DeJohnette(ジャック・デジョネット)
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しかし後半は変則テンポはなくなりより一層演奏がひき締まってきた。
特に後半2曲目のジャンゴの主旋律の美しいピアノは涙ものだった。
私が女だったら間違いなく泣いただろう。
ラストとなったアンコール2曲目は定番のホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ。
これ迄の演奏と違ったのはゲイリーのベースソロの美しさ。

ベース:Gary Peacock(ゲイリー・ピーコック)
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今までの力強いソロの弾き方(音)ではなく、今日は体全体の力を抜いてメロディを舐めるように強弱をつけ、音にも伸びがありドラマチックに弾いていたのが非常に印象的だった。
キースもうっとりと聴き入っていたようで非常に長いソロとなった。
そういえば今日のゲイリーは眉間のシワはいつもの険しさがなく優しく見えたし、表情はピカソに益々似てきた。
色彩の魔術師がピカソなら現代の音の魔術師はゲイリーだろう。
これからのゲイリーの演奏活動に注目したい。
それともう一つ、このトリオから醸し出される演奏の最後の一音
今回は特に渾身の一音というか、最後の一音に並々ならぬパワーを感じたのは私だけではないはず。
最後に油断していると思わぬカウンターパンチを喰らう。
そんなこれ以上ありえない一音の芸術をまた生で是非体感したい。


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posted by nori at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | JAZZ
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