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【9月22日(月)〜9月23日(火)

白谷山荘
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無人小屋である白谷山荘に、今夜は私以外は誰もいない。
夜8時前、眠りにつこうとしたその時、
「ザクッ、ザクッ、ザクッ」
と足音が聞こえた。
真っ暗なハズのテント内で目を開けると光が動いているのが見えた。
人魂(だま)か?人魂にしては足音がはっきり聞こえてたなぁ?
でもこんな暗闇の中、山を歩く人がいるだろうか。
足音は一人分だ。
テントのジッパーを空け、恐る恐る外にでて見ると小屋の中から光が射しているのが見えた。
小屋の入り口を開けると、ヘッドライトを着けた30歳くらいの兄さんが疲れきった様子で座り込んでいた。
どうしたのか聞くと、今朝石塚小屋を出発したのだが、ここまでこんなに時間がかかるとは思っていなかったらしく、途中で日が暮れてしまったのだと言う。
あきらかにコース設定ミスで一歩間違えば遭難していただろう。
怖かったです。と何度も言っていたが無理もない。
私なんか日中でさえこの近辺では歩くコースを外していたのに、暗闇の中ヘッドライトの微かな明かりだけを頼りにコースを間違えずに歩き続けるというのは、余程土地感がある人でも困難だと思う。
まずは、オバケになってここへ来なくて良かったと言って、無事を祝い今夜は早く休むようにすすめた。
石塚小屋からだと体力的にも強靭だが、それよりも暗闇の中での恐怖と戦いながら歩き続けた精神的疲労は相当なもんだったと思う。
まぁ一安心したので、私も心置きなく眠りにつくことが出来た。
そして数分後。
「ザクッ、ザクッ、ザクッ」
とまたしても足音が聞こえた。
しばらくすると小屋の中から先ほどの兄さんと新たなオジサンの話声が聞こえてきた。
どうもこのオジサンも同じように暗闇の中を一人で下りてきたらしい。
とにかく無事な様子だったので、私は眠かったのでそのまま眠りについた。
そして深夜2時過ぎ、更に最後の恐怖体験が待っていた。
・・・・
これを書くと白谷山荘利用者が減ると困るのでこの場では書かないでおこうと思う。
どうしても知りたい方は直接私に聞いて下さい。(アシカラズ)
そして翌朝。
昨夜の出来事が嘘のように明るく元気な森の姿がそこにあった。

さぁ、気を取り直してラストスパートだ。
< 続 く >

それにしても恐怖体験気になりますね。
多分間違いなくその兄さんでしょう。
身なりもトレイル仕様で全身キマっていましたから。
翌朝少し会話しましたが大阪から来ていて今日中に帰らなければならないと言って朝7時前に見送りましたが、何故かすぐ小屋に戻ってきました。
「もう一泊する?」
と聞くと恥ずかしそうに
「いや、いや。何か足りないと思ったらストックを忘れたようで・・」
と照れ笑いをしながら元気に下っていきました。
本当無事で良かったです。
これでもしも遭難していたら、私の恐怖体験と繋がるんですヨ。
これがヒントです(笑)
いよいよ、しゅぷ〜るも初めての屋久島に。
4月を目標にしています。GWに入る前。
>これを書くと白谷山荘利用者が減ると困るのでこの場では書かないでおこうと思う。
こんだけ書いたら、誰も利用しませんよ!(笑)
ついにこの時がきましたか。
GW前の4月は正解だと思いますヨ。
日が長いので行動範囲が広がり、そのぶん山の中で沢山遊べる(?)事でしょう。
屋久島はどこも見所満載なのでゆとりのあるプランでのんびり散策した方がイイですヨ。
それから白谷山荘では霊感よりも、どちらかと言えば冷缶(ビール)の方が威力を発揮します。(笑)
今回は残念ながら白谷山荘では冷缶が1つしか残っていなかった為、私の場合、霊感が働いたようです・・・(嗚呼)