
チェット・ベイカー(tp,vo)の裏の苦悩を描いた作品。
詳細はココのオフィシャルサイトで。
チェットは昔から好きで今でも良く聴いている。
特に冬になるとチェットのクールなトランペットと、甘くてか細い歌声を無性に聴きたくなる。(バーボン片手に・・)

という事で上映前に慣らしを・・。(グビッ)
話は脱線するが、このJIM BEAMのミニボトル(200ml)は容器がビンではなくペットボトルなので軽くて携帯性に優れている。
ワンコインでお釣りがくるので、山でも気軽に持っていける優れモノだ。
映画はチェット役のイーサン・ホークの演技がとても光っていた。
ニューヨークのバードランドでの演奏シーンではゴリラ(!?)のようなマイルスが出てきたのには驚いた。(心のなかでは笑ってしまった)
チェットの演奏には自身の人生の切なさがそのまま音として表されているが、この映画のラストシーンも男として実に切なかった。

この映画を観てちょっとチェットの聴き方が変わった。
この時代のジャズプレーヤーはドラッグ常習者が多く、バードを始めマイルスもそうだった。
チェットも同じでドラッグなしではプレイすら出来ない状態に陥り、58歳で亡くなるまで常習していた。

映画館を出て、切なさを背負ったまま帰宅し、チェットの死の前年に撮影されたドキュメンタリー映画「レッツ・ゲット・ロスト」のレーザーディスクをひっぱり出して久しぶりに観た。もちろんバーボン片手に。
いやぁ、二重の切なさに目一杯酔ってしまった・・。
更に、深夜にも関わらず10数年ぶりにトランペットを吹きたくなり、マイ・ファニー・バレンタインのワンフレーズだけ吹いてみることに。
「プッー、スー、スブススーー」
ふー、終わっナ。
三重の切なさに酔いが醒めた・・・。
